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通信制高校について

通信制高校とは

高校には、通信制・全日制・定時制の3つの種類があります。このうち通信制高校とは、通信教育による指導を行うことを目的とした高校です。卒業すると全日制・定時制の高校と同じように高校卒業資格が得られ、最終学歴は「高校卒業」となります。学び方にも多様化の波が少しずつ広がり、少子化の影響で高校在籍生徒の全体数は横ばいの中、通信制高校に通う生徒数は7年連続で増加。高校生の約12人に1人が通信制の高校生となっています。

通信制高校ではインターネットを使った通信教育が基本となり、毎日学校に通う必要はありません(ただし各学校が定めた「スクーリング(面接指導)」に参加する必要があります)。そのため、
自身の状況やライフスタイルに合わせて学び方を選択することができます。たとえば不登校や高校中退を経験した人、スポーツや芸能活動などのプロ活動に専念したい人、働きながら学びたい人など、さまざまな生徒が在籍しています。

通信制と全日制・定時制の違い

通信制高校、全日制、定時制高校のどれを卒業しても、高校卒業資格が得られることに変わりはありません。通信制高校と、全日制および定時制高校の違いは、大まかに学習方式と授業方式、登校頻度の3つが挙げられます。

通信制高校は単位制

通信制高校では単位制を採用しています。
単位制とは、卒業する条件として決められた単位を取得する学習方式のことをいいます。通信制高校については多くが単位制をとっています。通信制高校なら個人に合ったペースで学習でき、仮に単位を修得できなかった教科があっても、次年度に改めて履修することができ、留年にはなりません。

一方、全日制高校では「学年制」を採用しています。学年制とは、高校の場合には1年生~3年生まで、学年ごとに修了すべき教育内容が決まっている学習方式をいいます。3年生までの教育課程を終了することで卒業と認められます。

通信制高校の授業は、インターネットを使った通信教育が中心

全日制高校は1日5~8時間、定時制高校は4時間など、事前に授業の時間割が決められているケースが多く、教師による授業が中心です。一方、通信制高校は通信教育によるレポート学習がメインとなり、教科書の内容に沿った映像授業を視聴しながら学習を進めます。

通信制高校は、毎日登校する必要がない

全日制高校の場合は平日の日中に登校する必要があります。定時制高校も登校が必要で、一般的には夕方~夜間となります。両者とも事前に授業の時間割が決められている一方、通信制高校は、週や月に何回通うかを自分のペースで選択できる学校、年数回の登校またはスクーリング合宿に参加すれば良い学校などがあり、登校頻度が多くないことが特長です。

単位の取得方法

通信制高校ではこれら3つの要件を満たすことで、単位が認定されます。

1) レポート(報告課題)
2) スクーリング(面接指導)
3) テスト(試験)

1) レポート(報告課題)

通信制高校へ入学すると、各学校によって教材を使用する場合やタブレット端末で勉強する場合があります。従来は冊子やDVDなどが主流でしたが、最近ではタブレット端末を活用して映像授業を視聴しながら勉強するスタイルも増えてきております。学習を進めレポートを提出することで、単位を取得していきます。

2) スクーリング(面接指導)

毎日学校に通う必要はありませんが、通信教育では決められた回数の登校日が存在します。この通学のことをスクーリングといいます。自宅学習でわからない内容や疑問に思ったことがあれば、先生に直接質問して指導を受けることができる貴重な機会となります。

スクーリングの頻度は、週や月に何回通うかを選択できる学校、年数回の登校で良い学校、合宿に参加すれば良い学校などさまざまです。スクーリングでは、普段できない実験や、体育、その他、紙すき体験をしながら自分たちの卒業証書を作ったり、アートプログラムや陶芸体験をしたりするなどの体験学習も行われます。

3) テスト(単位認定試験)の合格

定期的にレポートを提出するほか、レポートの内容に沿ったテスト(試験)に合格することで、単位修得が認められます。普段のレポートの課題にしっかりと取り組めていれば対応可能な難易度となっています。